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自転車の旅

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アデレード→パース(車)パースダーウィン→ケアンズ(ヒッチハイク)ケアンズ→パース(バイク) 

7月26日(日) マンゴーチーズケーキ

今日は、かなみさんとまきこがバッパーでチャリをレンタルして、3人でMANRO'S PLANTATIONという農園に行くことになっている。そして、出発前にパンク発見。パンク修理して、いざ出発。3人で30分ぐらいチャリをこいで行った。みんなで、マンゴーチーズケーキ、ブラックフォレストと、マンゴーサンデーを食いまわしした。どれもおいしい。帰り道では、農園から、グレープフルーツを4個いただき、トマトを3個ひろった。

そのあと、1MILE JETTYという長い長い桟橋へ行った。風がすごく強い。せっかく夕日を見に来たのに、夕日は雲に隠れてしまった。半袖で来てしまったので寒かった。夕日は見れないし、もう帰る事にした。そのときハプニングが発生した。まきこのチャリがパンクしている。出かける時に、パンク修理セットを持って行ったので、その場で修理してあげた。では、帰りましょうという時、またプシューと音がした。えええー。なんで?。今修理したばっかなのに。見てみると、今度は違う場所に、とげが刺さっている。もうめんどうだからこのまま乗っていっちまえ。というわけで、まきこが自分の自転車を、自分がまきこの、パンクしっぱなし自転車を乗っていった。


あんまり都会じゃないのに、ウールワース(大手有名スーパー)は、土日も夜8時までやっている。オーストラリアでは普通は5時や6時に閉まってしまうし週末は普通休みなのに、すごい。
夜は、タイカレーをみんなでつくって食った。デザートにはさっきもらったグレープフルーツ。うまい。

かなみさんが、リフト(リフト:ガソリンを割勘で旅行する)を捜したいというので、もうひとつのバッパー、バックパッカーズパラダイスに張り紙を見に行った。掲示板の張り紙を見ていると、その張り紙をはったおっさんが話しかけてきて、かなみさんと話しをした。かなみさんの、要求は受け入れてくれそう。この人の車に決まりかな?バックパッカーズパラダイスのほうが、カナーボンバックパッカーズより、キッチンも広くて、人も少ないし、奇麗だし、おちつく。出会いを求める人には、カナーボンバックパッカーズ、ゆっくりしたいひとには、バックパッカーズパラダイスだな。

カナーボンに宿泊

かなみさん、まきこと1 MILE JETTYで
写真奥の方が陸という長い桟橋


空から見た1 MILE JETTY




7月27日(月) けつ救出大作戦

今日は、買い物をして一日終わった。買い物も終わり、町をぶらぶらしていると、スポーツ用品店を見つけた。引かれるようにして入っていくと、なんと、そこにはやわらかそうなサドルが!!44ドル95セントもしたが、迷わず買った。やる気が沸いてきた。自転車はサドルが命。休憩する時も、疲れて休憩というよりも、けつが痛くて休憩する事が多い。この、ニューサドルのおかげで、だいぶ楽になる。走行距離もアップするかも。
ギターを買おうと思ったが、どこにも売ってなかった。

カナーボンに宿泊



7月28日(火) おそるべしハエSMALL WORLD

今日は、カナーボンを出発した。向かい風がややあったが、頑張った。なんてったって、ニューサドル。
さっき追い越されたトラックが戻ってきて、乗っていくかと言われたけど、行き先が違った。

ハエにきく虫除けはないのか?どの虫除けも「ハエにも効きます」と書いてあるのに、絶対ハエには効かない。おそるべし、ハエ。ハエは、ちゃっかり荷台の荷物に乗って、100キロもの距離を移動する。この旅が終わるまで戦う事になるだろうハエ。自分もハエと思うしかないのか。それぐらい体の一部と化している。そろそろハエにも慣れてきたかも。ああ、でもうっとうしい。

今日は初めて、牛、羊、鳥ではないワイルドライフ、ディンゴ?きつね?とにかく犬系の子供を見た。
夜は念願のマシュマロとたき火だ。

今日の走行距離・・・112.4キロ 野宿

この日にトラックに乗っていくかと聞いてきたおっさんに約5年経った2003年10月15日、偶然再会。右の写真が再開の写真。右から2番目の人がその時のおっさん。
キャットバイティングの仕事でシャークベイに行った。おっさんだけではピンと来なかった。トラックを合わせてもピンとこなかった。おっさんの顔と、この特徴のあるトラックと、行き先(シャークベイ)を会わせたら、トラックの高い運転席の位置から乗っていくかと聞いてきたおじさんが浮かんだ。そこで、おじさんに、4、5年前に赤い髪の日本人のサイクリストを拾おうとしたことがあるかと聞くと、考えもせずにすぐにYESと返事が返ってきた。まさか、キャットバイティングの仕事をするとは思わなかったし、いろんな偶然が重なっての再開。やっぱり人との出会いはおもしろい。また、この日見た犬系の動物はきつねだったのかもしれない。そう思うとフォックスバイティングをやる気が引けるがオーストラリアのためには仕方ない。フォックスバイティング、キャットバイティングについてはこちらへ。


7月29日(水) 巨大うんこ

夜中の4時に一度目が覚めた。テントから顔を出して空いっぱいの星を眺めた。夜明け前の夜空もいい。15分ぐらいの間に、流れ星を5つも目撃した。
今日は寝過ごしてしまった。起きたのは7時半だった。テントに露で濡れていた。

ロードハウスでは、塩水しかなく、今日は水を買わされた。ただでくれよー。

驚く物を発見した。なななんと、道のすぐ脇に牛が死んでいるではないか。もうちょっと新鮮だったらなぁ。今日は全部で4頭の死骸を見た。
もうひとつの発見は巨人のうんこのようなもの。なんだろう。同じような形をした物がいくつもある。蟻塚か?触ったり、たたいたりしたけど、見た目と、たたいた感じは木だ。遠くから見ると、土の固まり。(あとで、ほかの旅人の情報から、蟻塚と判明)
またまた新しい発見。牛の足跡らしき物。牛のうんこらしき物も発見。野生がいるのか?

突然出現した蟻塚

今日はずっと向かい風で辛かった。
南回帰線を越えた。
ジャガイモの皮をむいてる時、ナイフで指を切った。さすがよく切れる。血はハエにはごちそうなのだろう。さっそく傷口に寄ってきた。血を吸われるのは別にいいけど、病気を移されそう。

今日の飯はちょっと凝った。卵丼もどき。うまい。
今日は早く寝た。

今日の走行距離・・・100.4キロ 野宿

7月30日(木) チャリダーズ

カナーボンでせっかくテントを拭くタオルを買ったのに、今日はテントに霜が降りてない。
朝日は奇麗だ。
出発前からいきなりパンク。なんだかチューブの調子がおかしくて、チューブを替えた。

なんだ?あの遠くのほうでうごいているのは?牛か?やった、新鮮なビーフ発見。いや、違う。なんと!人だ!パース出て17日目にして、やっと反対方向から来るチャリダー、中西剛(つよし)さんと出会う。中西さんは、ダーウィン発、パース経由シドニー行きの自転車に乗って旅をしている。そして、そのあと、ニュージーランド、アジアを回って、帰るらしい。オーストラリアに来る前は、中国や、日本も自転車で旅をしている。上着は中西と名前の入った体操着、下は膝の所に穴のあいたジャージ。きたねーかっこう。かなり年期はいったチャリダーだ。この時は、自分はジーンズにTシャツで、そのままでも町を歩けるような奇麗な?格好をしていた。よくこんな細い人がチャリをこげるなと思うぐらい中西さんの体は細い。荷物も自分と比べて、かなりある。自分の荷物が少ないのかもしれないけど。とりあえず道路脇に自転車をとめて、コーヒーをご馳走になる。彼は一日に100キロも走らないのんびりタイプ。なんだか気が楽になった。別に焦らなくてもいいんだ。しかし、ポートヘッドランドで待ち合わせがあるから、そこまでは頑張ろう。そこからはのんびり行こう。いろいろ話を聞いて、参考になった。ダーウィン、ブルーム間の坂も辛いと聞いていたけど、そうでもないらしい。しかし、油断してはいけない。中西さんは日本の山道や、アジアも旅した事のある経験豊富なチャリダー。自分はまだまだアマチュアチャリダーなのだ。坂をなめてかかってはいけない。何と言ってもこの荷物が重い。それに、向かい風。中西さんが言うにはずっと向かい風らしい。中西さんにとってはずっと追い風。うらやましい。もう、今日で、3日連続で向かい風だ。でも頑張るぞ。やる気が沸いてきた。周りには草と木しか生えてない、何もない所の出会い。道路脇で、コーヒーを飲みながらのひととき。あーいい。これがチャリダーか。30分ぐらいだったかな?いろんな会話でわきあいあいの時間を過ごし、出会帳を書いてもらって、写真を撮って、また、ふたりとも、反対方向に自転車をこぎ始めた。
中西さんの自転車紀行のページはこちらまたは、リンクとサイトマップのページから。

反対方向へ向かうチャリダー、中西剛さんと

今日は野生のエミューを目撃。死んでる牛も2頭発見。どこにでも死んでるらしい。
今日はあまり走らなかった。
最近、トカゲを食いたい気分だ。
夜、鼻血が出た。
今日は、斜めのごつごつした所に寝た。

今日の走行距離・・・91.0キロ 野宿

7月31日(金) 自由人との出会い。

今日は今までで一番強い風だ。まったく前に進まない。鼻血は出るし。もうこれ以上強い風には出会わないだろうと思うぐらい強い風だ。頑張って自転車をこいでもなんとか時速10キロ前後だ。
今日は、なんとかしてキャラバンパークに泊まりたい。食料がもたないからだ。

野生らしき牛を4頭目撃。あー食いてー。白い鳥の群れがいっせいに飛び立ち、最初に出た一言が、『おっ、うまそう』だった事には自分でも少し驚いた。おい、食うのか?と思った。でも、トカゲは食ってみたい。たき火をして、トカゲを食いながら、ビールをいただく。デザートにトーストしたマシュマロ。カラッサか、ポートヘッドランドでビールを1本買おう。

国道に滑走路発見。前にも見てるけど、オーストラリアらしい。フライングドクターのための滑走路だろう。
こんなに何も無い所で、こんなに広かったら、人間が一度も踏んだ事の無い土地があるはずだと思った。地球ができてからずっと自然のままなんだ。遠くのほうに恐竜が見えて、木に原始人がのぼって葉っぱを食っていてもおかしくない景色だ。

途中で雨が降ってきた。強い風の日は雨が降る。ジェラルトンの時もそうだった。
大雨の中、自転車をこいでいると、今日の目的地NANUTARRAの25キロぐらい手前で、すごいトラックが止まった。運転席から野生的な感じの男の人が顔を出して、『乗っていくか?』と聞いてきた。けど、やっぱり走らなきゃ。あともう少しで目的地に到着するし。しかし、すごいトラックだな。サーカス団?みたいな雰囲気。とりあえず、水だけもらった。トラックの中には、アフリカ系の太鼓や、子供の3輪車など、なんだか面白い。彼の名はカマリ。4歳の男の子、イサと一緒に北へ向かっている。カマリは長髪でひげをはやし、耳たぶには親指が通ってしまう大きな穴。移動しながらの生活で、太鼓や、ディジュリドゥ(オーストラリアの原住民、アボリジニの民族楽器)を売っているらしい。ナヌタラのキャラバンパークに泊まると言っていたから、また会えるかも。

出血と強風になびくトイレットペーパー

あと10キロぐらいで到着という所で、もっともっと風が強くなった。嵐だ。これ以上強く吹いたら、地球ごと吹っ飛ぶかもしれないと思うぐらいだ。腹立ってきた。『もっと強く吹いてみやがれ!』と風に向かって叫ぶしかなかった。あと5キロぐらいのところから、もうこげなくて、歩いて自転車を押した。ここまで来ればもう俺の勝ちだ。ざまーみろ、風。

やっとの思いでキャラバンパークに到着し、雨がひどいので、ON SITE VAN(備え付けのキャンピングカー) を借りることにした。ところが、オンサイトバンは無く、その代わりに、バックパッカーズ用の部屋を10ドルで貸してくれることになり、そこに泊まった。なんと!一人部屋だ。なんて落ち着けるんだ。ああ落ち着く。外から見るとトイレかな?とも思えるような小屋で、中も汚いけど、なんと!エアコン付きだ。本当に10ドルでいいの?と思うくらい落ち着く。
今日はベッドだ。うれしい。なんて言ってる場合じゃない。大変だ。外は嵐。

今日の走行距離・・・85.2キロ NANUTARRAのキャラバンパークに泊まる。


8月1日(土) 暇すぎる一日

今は朝の4時46分。今日は雨だ。走れそうな雨ではない。道が心配だ。水に埋まってなければいいけど。とりあえず、今日もここに泊まるしかない。カゼをひくわけにもいかないし。明日も雨がやまなかったら、リフトをさがしてカラッサか、ポートヘッドランドまで行こう。そして、ダーウィンに着いたら、走れなかったポートヘッドランドからナヌタラまで走ろう。そうしよう。そしたら追い風になる。雨と風がやめば一番いいんだけど。もしかして、もう雨季に入ってしまったか?

今は8時16分。雨は弱まってきたものの、こんな地面じゃテントはれない。それに、まだ焦らなくても平気だ。今日は凍ってるパンを手に入れたし、食料も、水も充分ある。ただ、暇なんだよなぁ。

夢に死んだひいおじいちゃんが出てきた。ひいおじいちゃんちの玄関のところで『もうちょっと時間があれば良かったのに』と言っていた。

この雨は、ちょっと休んだほうがいいよという事だったのかもしれない。
パンがすぐそこにあるのだが、カラッサまであと4日あるので食いたくてもくえない。ああ、ケンタッキーかピザハットの食べ放題へ行きたい。
ちょっと熱っぽかったので、一眠りしてしまった。
晴れ間が出てきた。明日は行ける。何とか3日で行きたい。頑張ろう。

なんか、満腹中枢がやられたみたいだ。食っても食っても食いたりない。あっ!気付いたらパンを全部食ってしまった。そのため、どうしてもカラッサまで3日で行かないと。風がなければ余裕だけど。
食料あっても食っちゃだめだ。自分に強くならなくては。たばこと同じ感覚なのかな?カラッサからは計画的に食うぞ。1日の割り当て以上に食ってはいけない。腹が減ってても我慢しないと。水もちゃんと考えて使わないと。
今日はほんと、何もしなかった。早く明日になってくれよー。なにもやる事がない。

ナヌタラのほったて小屋に宿泊。


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