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自転車の旅

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アデレード→パース(車)パースダーウィン→ケアンズ(ヒッチハイク)ケアンズ→パース(バイク) 

8月2日(日) オアシス発見

ついに出ました!追い風です。7時に出発して、まだ9時30分なのに、もう50キロも走ってしまった。今日は余裕がある。景色をみる余裕がある。朝は気持ちがいい。朝日がさわやかで、それを独り占めしている。見える所には360°自分ひとりしかいない。進む方向に雲がある。今日は行けるとこまで行こう。いつまた天気が悪くなるかわからない。

60キロぐらい行った所で、カマリとイサに再会した。昨日までの雨で、タイヤが埋まってしまって、身動きがとれなくなってしまったらしい。一生懸命、土を掘ったらしい。再会したときは、もうトラックは救出されていた。あのトラックは変わっているので遠くからでもすぐわかる。コーヒーをごちそうになって、話をして、夜にまた再会することになった。ブルームへ着いたら、マーケットでまた再会して、そうめんをつくる約束をした。また約束しちまったよ。せっかくポートヘッドランドでゆっくりしようと思ったのに。

今日は12時前に、ノルマの80キロを達成し、昼ご飯前に、100キロを達成。よく頑張った。
だんだん暑くなってきた。そういえば、中西さんは昼飯のあと、2時間も休憩すると言ってた。やっぱ、のんびり行くのがいいね。あと70キロがんばるぞ。

景色はずっと同じようだけど、それでも奇麗だ。写真じゃこの美しさは伝えられない。
道路のすぐ脇に座って飯を作って食う。チャリダーだからできる事だ。
あの、うっとうしいハエがいない。雨で全滅したか?まわりを飛んでいるのは一匹だけだ。
昼休みに道路脇で昼寝。これも、チャリダーだからできる事。

最近、死骸の匂いを覚えてしまった。匂いがすると捜し始めてしまう。そして見つけて、『うわっ、くさっ』と言って通り過ぎる。
牛の大群がいた。あれは野生なのか?こんなに食いきれないよと思った。

蟻の観察。蟻が、巣から石(蟻のサイズから言ったら岩?2ミリぐらいの大きさ)を出してきて、近くに何回も置き直して、『なんかしっくりこねえな』と言ってるみたい。で、また穴(巣)に戻して、違う蟻が、『誰だよ、こんな所に岩置いたの』と言って、また外に出してくる。それを何回も繰り返している。もしかして、その岩はドアなのか?

今日は、もっともっと走ることもできたが、、ROBE RIVERと言う所に泊まることにした。幅、50メートルぐらいの、静かで流れの穏やかな川のそばにテントを張った。カマリとイサも一緒だ。カマリは太鼓に使うカンガルーの皮を干している。めちゃくちゃ臭い。死骸の匂いだ。しかも、凄いハエの群れ。50センチぐらいのでかいナイフを持って、イサと散歩に行ってしまった。

自分は水着だけになって、木の根っこに座って、足を水に突っ込んで、釣りをした。なーんにも釣れない。魚は泳いでるの見えるし時々跳ねてるのに。それでもいい。ただ座ってたそがれてるだけでも気持ちいい。ほんの少し吹いているそよ風が気持ちいい。川には魚がたくさん。鳥もいる。家や、工場も近くにないし、汚染されてない、自然の中の、自然の川だろう。こんな所でキャンプできるなんて、幸せだ。きっと、自転車じゃなかったら、この場所を通り過ぎていただろう。

カマリに夕食をご馳走になった。トラックの中には、イサのブランコがある。マコと言う日本人からもらった、竹でできたディジュリドゥを見せてくれた。リチャードという人も加わり、3人で話をした。リチャードは子供3人つれて、働きながら旅をしている。子供は学校に行かないでホームスタディーさせているそうだ。オーストラリアらしい。
誰もイサの相手をしてあげないので、イサがすねてしまった。
もし、カマリのトラックのタイヤが埋まってなかったら、再会してなかったかもしれない。出会いっておもしろい。誰かが仕組んでる気がしておもしろい。

今日の走行距離・・・127.0キロ ローブリバーのほとりで野宿。

川のほとりでフィッシング

8月3日(月) 森の中、野生の動物たちとキャンプ

なぜか、中学校の夢を見た。提出物のノートを出さないといけないと思いつつ、漢字をあまり使ってないので、提出するのをためらっている。お店とかにある、飲み物の冷蔵庫があって、ポテトチップスを食いながらの自習の時間だった。

今日は朝から疲れぎみだ。昨日、調子に乗りすぎたかな。

また日本人のチャリダーと出会った。彼はカメラマン。あまり話しをしたそうではなかった。彼は俺の写真をアップで撮って、あまり話もせずにさよならしてしまった。この凄い金髪のあたまが彼をひかせたのかも。

きょうも、ロードハウスでパンを手に入れた。

マリープール、別の名をMAITLAND RIVERに着いた。またまた奇麗な所だ。川と言うよりも、雨で水がたまった、森の中の大きな水溜まりみたいだ。川幅は20メートルぐらい。川の中にも木が生えているが、これは最近雨がふって、木の生えてる所まで水がきただけかもしれない。マリープールは本当は別の場所で、ここからちょっと上流へ行った所らしいが、こことあまり変わらないらしい。

カマリ達とまた再会だ。イサはバットマン、カマリはスパイダーマンで、おれはスーパーマン。子供の遊びに付き合ってあげた。
使い捨てカメラのフィルムだけを取って、本体をイサにあげたら、『これずっと持ってていいの?』と聞いてきて、とても喜んでいる。子供って簡単だ。カマリは太鼓をたたいてまるでジャングルのよう。象でも出てきそうだ。なぜか写真がちゃんと取れていなかったのがすごく残念。

今日も夕食をご馳走になった。お礼に、イサの遊び相手をしてあげた。子供は同じ遊びを何回やってもなかなかあきない。寝る前に、『一緒に遊んでくれてありがとう』と言ってきたのはかわいかった。

今日はトラックの後ろに突き出ているベランダで寝させてもらうことにした。カエルや、鳥など、いろんな生き物の音がした。夜はたくさんの生き物が活動している。暗くてよく見えないのが残念だ。

明日はカラッサまで近いのでうれしい。


今日の走行距離・・・128.0キロ MAREE POOL(MAITLAMND RIVER)のほとり、トラックのベランダで寝る


8月4日(火) ココナッツジュース

夜明け前、月が沈んでるので、星が奇麗に見えた。日が出てきて、どのくらい明るくなるまで星が見えるかと思ってずっと同じ星を見ていた。けっこう明るくなるまで見えた。

今日は楽だった。カラッサに着いて、とりあえずショッピングセンターへ行き、駐車場でカマリと再会し、自転車をトラックの中にしまわせてもらって、買い物をした。けっこうでかいショッピングセンターだ。有名なデパートやスーパーマーケットが4店ぐらいはいっている。マクドナルドも建設中だ。カマリは自分で作ったオカリナを小物屋に売り込んでいる。ショッピングセンター内の、お菓子やさんで、イサのお菓子を買うときに、カマリが、すごくふとっている女性の店員さんに『君みたいな人が売っていると、おいしそうに見えるよ』と言った。店員さんは怒る様子もなく『そうでしょ』と返した。

カラッサから20キロぐらい行った港、DAMPIERを見に行った。ついこの前、大きな釣り大会があったらしい。ダンピアに着くと、駐車場の前に、やしの木がたくさん生えていて、ココナッツがなっていた。カマリが木に登ってココナッツをとってくれた。あの、50センチぐらいのでかいナイフで端をきって、ココナッツジュースをいただいた。そのあと、実を半分に割って、実を食べた。うまかった。ココナッツがこんなにうまい物とは知らなかった。前に食べたココナッツとは味が違った。(買ってくるココナッツはいつも中の白い実が硬いけど、このココナッツは杏仁豆腐みたいにゼリー状だった。ココナッツの熟れぐあいの見分け方がわかる人メール待ってます)

今日はHINDERSON'S BEACHと言う、カマリお勧めの所に泊まる予定が変更になって、CLEAVERVILLE BEACHと言う所へ来た。ダーウィンの方向にビールを飲みながら車に乗る事約40キロ。とても奇麗な場所だ。他にも仲間がいて、みんなが集まっている所に音楽を聴きに行ったけど、誰かの飼い犬がじゃれてきて離れない。ああ、もう!噛みつくな!足に手を引っかけて、柔道の技みたいに倒して、そのまま押え込んだけど、飼い主の前で、泣くような声を出すので、放してやるとまたじゃれてくる。ああ、もう!口は舐めないでくれ。他の人の所行ってくれよ。ちょっと、はしゃぎすぎ。じゃれるのはいいけど、出血するまで噛まれた。自分だけ、汚かったから仲間だと思われたのかも。


カマ
リとイサとココナッツ

今日の走行距離・・・38.0キロ CLEAVERVILLE BEACHで、トラックの運転席で寝る


8月5日(水) クレイジージャパニーズ

夜明け前に見た流れ星はずいぶん長い時間流れた。
朝早く、ビーチを散歩した。いろんな色の貝殻で、ビーチは埋め尽くされていて奇麗だ。もちろん水も透き通っている。
カマリとイサとブルームで再会する事を約束してさよならした。

今日はカラッサに戻る。途中トラックでずるした道を走るためだ。そして、CLEAVERVILLE BEACHからハイウェイまで13キロも舗装されてない道を走った。自分の自転車は、オフロード車じゃないし、そっこらじゅうに穴があいてたり、わだちができていたりで、2回こけた。ハンドルが曲がちゃったよ。ハイウェイに出ると向かい風だし。でも、なんとかカラッサについて、バッパーに泊まる事にした。15ドルもした。たけーなぁ。
自転車で旅してる事がばれて、オーナーに『YOU ARE CLAZY』と言われ、部屋で落ち着き、久々にシャワーを浴び、黄色い髪に挑戦。ジェラルトンで買った、黄色の毛染めを使ってみた。じゃーん。あまり奇麗には入らなかったけど、すごい事になってしまった。何人?サイヤ人?そりゃクレイジーって言われるわ。

同じ部屋に泊まっていた日本人のライダー、こうじと出合った。彼のバイクは日本から持ち込んだオンロード車だ。見る所が限られてしまうそうだ。オーストラリアを見るならやっぱりオフロード車。

アメリカ人のヒッチハイカーと出会った。パースからここまでヒッチで来たらしい。それもすごいね。今度はヒッチハイクに興味が湧いてきた。

夜はオーナーのBARRYがでっかい魚を料理してくれた。ひとり一匹ずつ。食った食った。宿代は15ドルで高いけど、もとを取った感じ。そのあと、BARRYがワインをご馳走してくれた。BARRYが、『ビジターズブックにサインしたいか?』と聞くので、書かせてもらった。

今日の走行距離・・・43,8キロ KARATTHAのバッパーに宿泊。


8月6日(木) また再会

今日、宿泊延長しに、BARRYのオフィスに行ったら、チェックインのノートに友達の名前が書いてあった。昨日、BARRYから、日本人の女の子が来るとは聞いていたけど、なぁんだ、けいこじゃねえか。しかし、再会の約束をしていたわけではなかったので驚いた。

今日はショッピングセンターで食料と水着を買った。
今日の出来事はそれぐらい。
ここでも月の階段(水平線から太陽のように登る満月の光が、潮の引いたビーチに移って、月まで続く階段のように見える)を見れるらしい。


カラッサに宿泊。


8月7日(金) 出会い

どうやら、カマリのトラックの中に、ヘルメットを忘れてきたみたいだ。どこにもない。ゆうすけさん(シドニーからパースまで走ったチャリダー、30キロの減量に成功)から受け継いだ伝説のヘルメットだったのに。まあいいや。こんなに暑いのにかぶってられっか。

今日は出発して10キロぐらい走った所でパンを忘れた事に気付いた。しまった。せっかく丘を越えたのに。また丘を登って、パンを取って、また丘を登って出発して。3回も辛い思いをした。おまけに今日は、けっこうな向かい風。しかもちょっと疲れ気味。まだ40キロぐらいしか走ってない。もう今日はこの辺にテント張りたいけど、もうちょっと頑張ろう。

休んでいると、オーストラリア人のチャリダーに会った。バッパーに泊まると言っていたので、恵子宛てにメッセージをたくした。メッセージに内容は『向かい風だから3日かかるかも』と言うもの。なぜなら、ポートヘッドランドで飯をつくって、出迎えてくれるという話になっているのだ。

順調に走っていると、突然つまづいて、こけた。何だ?と思って見てみると、荷台の付け根が折れて、タイヤに引っ掛かったみたいだ。このままじゃ走れない。とりあえず、でかいほうのバックパックに荷物を詰め替え、背負って再出発だと思ったが、なぜかパースを出発した時よりはるかに重く感じる。こりゃ無理だ。荷台も、テープでなんとかくくり付けたが、横揺れが激しくてだめ。そこで、ヒッチハイクする事になった。10台ぐらい通り過ぎたところで、アボリジニの人が止まってくれた。でも、車が小さくて『これじゃ自転車は入らないよ』と言ったら、『荷物だけ乗せて、自転車は君がこいで、とりあえずそこのロードハウスまで行こう』と言われた。『そんな簡単に人を信用できるかよ』と思った。荷物だけ持って逃げちゃったらどうしようと思った。そうだ!ナンバーを覚えればいい。でも、ちゃんとロードハウスで待っててくれて、いい人だった。友達のメカニックを呼んでくれるって言ってたけど、5時にならないと来ないらしく、また新たにヒッチハイクする事にした。
PORT HEDLANDと書いた紙を持って待った。何台車が通り過ぎただろう。この、黄色い髪がみんなをびびらせているのだろうか。今日はここにテント張る事になるかもしれない。

荷台故障

2時間ぐらいして、"カーペットなんとか、PORT HEDLAND"と書かれた車が来て、ロードハウスに入っていった。その車に向かって、人が降りるまで紙をちらつかせた。やった!乗せてくれた。

車はやっぱり早い。自転車で2日の距離を2時間で着いてしまった。あー、でもこの車でずるした所をまた戻らなくてはいけない。なぜなら、ちょっとでもミスると今まで走ったことが台無しになるような気がして。あー、考えるだけでも辛い。

バッパーに入ると、なんと!じゅんこが!いてる。びっくり!でも、じゅんこは『うわっ、なんで・・・』と、髪の色を指摘。こんなやつ友達と思われたくないという感じだ。もっと再会を喜べよ。

あ!カラッサのライダーこうじ!再会おめでとう。
おお!ひろ!パースの時の友達、ひろもいた。
わお!カナーボンの方々。再会の連続。

日本人が多くて、ちょっと恥ずかしいので、赤に染め直した。すると、自分の変身にみんなびっくりした。
せっかく恵子あてにメッセージをたのんだのに、恵子より早くついてしまった。ま、でも、じゅんこと再会を楽しんだ。

ビジターズブックに友達からのメッセージがあった。カリジニ(有名な国立公園、みんなのお勧めスポット)行ってほしいって?行きたいけどねぇ。金がないんだよね。自転車で行こうかとも考えたけど、死ぬかもしれないのでやめた。シャークフィッシング(何日かかけて外で生活しながらの鮫漁の手伝い)も行きたいけど、それよりもなによりも、早くゴールに着きたい。

ここは田舎のくせに、日本人のたまり場と化している。みんな月の階段を見に来たのでしょう。
おっ!かわいい関西弁の女の子発見。『私、もう疲れたから寝る』てゆうてる。『根元黒いぞ』と髪を指摘されてしまった。
明日はタコさしてやる!ここはタコがとれるらしい。フォークで刺してとるらしい。おっと、その前にチャリの荷台を何とかしなきゃ。


今日の走行距離・・・70キロ。 PORT HEDLAND BACK PACKERS に泊まる。


8月8日(土) フェスティバル

今日はじゅんことひろと3人で恵子を迎えに行ったのに、恵子はバスから降りて来なかった。なんだよー。せっかくみんなで迎えに来てやったのに。明日はもう来てやんねぇ。みんなでカラッサに電話した。そしたら、恵子がでて、のほほんとしているのでむかついた。
そのまま3人でショッピングセンターに行き、買い物をした。そのショッピングセンターがまた遠い。ショッピングセンターで、カナーボンのみんなと出合った。車で来ていたので、荷物だけのせてもらった。3人が乗れるスペースはなかった。

一番近いショッピングセンターには自転車屋はなく、20キロも離れてる大きなショッピングセンターまで行った。よかった、荷台が売ってた。しかし、予想外の往復40キロはきつかった。

明日はすあことひろと、たこを刺しに行く。楽しみ楽しみ。
シャークフィッシングへ行ってた人たちが帰ってきて、また日本人が増えた。
酒を買いにいったら、店のおっさんに、『髪の毛どうしたんだ!』と言われた。

夜、みんなでフェスティバルに行った。なんと!カラッサで会ったアメリカ人のヒッチハイカーがそこでバイトをしていた。バッパーの近くに住んでいるおっちゃんのおごりで乗り物に乗った。おっちゃんが魚を焼いてくれて、みんなでつついた。いつでもタコ刺せるようにポケットにしまっておいたマイフォークを出して食ってたら、直子に汚いといわれた。一緒にフェスティバルに行った日本人まさひとと仲良くなって、酒を飲んで、もりあがった。夜中、うるさくて、オーナーのサリーに怒られた。

今日の走行距離・・・40キロ。 PORTHEDLAND に泊まる。

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