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オーストラリア探検 2006年11月号

鉱山ツアー

今回は石からカネを作り出す、オーストラリア北西、ピルバラ地域の鉱山の探検。(写真の中には一般の方は入れないところもありますが、ツアーで観光できるところもあります)。前回も述べましたが、ピルバラと言うのは、オーストラリア北西、カラーサあたりの地域のことです。日本で言うと、たぶん、近畿地方とか関東地方とか言っているのと同じようなものでしょう。

今回訪れたのは、ピルバラアイアン(Pilbara Iron)という会社の施設です。実際の資源の持ち主はHamersley IronとRobe River Ironと言う他の会社で、ピルバラアイアンは管理、委託会社のようです。どっちにしても親会社はリオティントー(Rio Tinto)だそうです(Robe River Ironは53%だけRio Tinto)。内陸に10の鉱山があり、海岸沿いに3つの船積み港を持っています。また、私有としては世界で一番大きな鉄道ネットワークを持っています。社員は4000人以上。これまでの輸出量は1億2700万トン。へえ〜凄い量。でも億トンて?重さとしては、ジャンボジェット機約362857機分です。ジャンボジェットと鉄鉱石では体積あたりの重さが全然ちがうので比較するものが間違っているかもしれませんが、とにかく大量に輸出されているということです。東京ドーム何個分かはわかりません。世界の鉄鉱石輸出量の24%がここから輸出されています。2008年には年間2億トン(ジャンボジェット約571429機分)の輸出を目指しているそうです。オーストラリアはでかいねぇ。なんか、すぐ掘りつくしてしまいそうだけど、聞く話によるとまだまだいくらでも出るそうです。年間2億トンもの地球を南半球から北半球のほうへ移動させたら地球の自転のバランスが崩れそうとか、資源が無くなった時はどうなるんでしょうという心配をしているのは自分だけでしょうか。前にも書いたけど、何十年、何百年ももつんだろうけど、ぜったいにいつかはなくなるわけだから。この人たちは掘るだけ掘って、はたして資源がなくなったときのことは考えているんだろうか。資源に頼って生きている人がもの凄い数なので、資源が無くなった時のことを考えると恐ろしい。

掘っているところ。こんな石ころがカネになるなんて。




掘り出された鉄鉱石を運ぶ巨大なダンプカー。それを列車に乗せて港まで運びます。聞いた話によると、このダンプの運転手の給料はエアラインパイロット並みです。下の写真、とてつもなく長い鉄鉱石を運ぶ列車の運転手の給料はもっとすごい。写真でダンプだけを見るとそんなに大きく見えないけど、タイヤを見るとダンプの大きさが少しは想像つくでしょう。右上の小さく見えるタイヤはふつうのトラックのタイヤ。巨大なタイヤがダンプのタイヤ。このタイヤの値段も巨大(巨額)です。

鉄鉱石を港まで運ぶ列車。全体像は長すぎてカメラには納まりません。



列車の終着地。ここで鉄鉱石が降ろされ、ベルトコンベヤで2.881キロメートルもある桟橋を伝って船に運ばれます。クリスマスも含め週7日24時間態勢で休まず動きます。殆どの人は2週間働いて、1週間休みのシフトです。2週間は採掘場の宿に泊まって、1週間の休みには飛行機でパースに帰ります(チケット代は会社持ち)。他の資源関係の労働者では、2週間働いて2週間休みと言う、2週間おきに贅沢な休暇をもらえるシフトの人もいます。

 2.881キロメートルの桟橋。

鉄鉱石が船に積まれている様子。この船は中国船籍。

   

と、まあこんな感じで鉄の素が日本、中国、韓国などに運ばれていくわけです。もしかしたらあなたの車にもピルバラの赤い土やエリマキトカゲのエキスが混ざっているかもしれません。一般人も鉄鉱石が輸出される前の最終地点、港の施設を見学することができます。カラーサの観光案内所で2時間のツアーを予約することができます。残念ながら桟橋にはいけませんが、ツアーは無料です。

参考文献:Discover The Pilobara Coast(観光案内パンフレット)、Pilbara Ironホームページ(英語)

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