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西オーストラリア、パース
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このページの目的は永住権を取得するまでの手順等の大体の様子を紹介するもので、このページの内容を基に永住権の申請をしてもらうものではありません。自分の体験を基に永住権取得の紹介をしています。申請条件、方法はいくつかの種類があり、学歴や職歴などによって異なります。ここで紹介するのは、オーストラリアへ留学した後に永住権の申請を行った体験です。申請条件や、申請方法は移民法が改正される度に変わってきます。ここで紹介するものは、あくまでも自分が永住権を申請した2003年1月の情報で、現在の申請方法などとは異なるかもしれません。永住権を取得できる見込みがあるかどうかは、専門家にお問い合わせくださいこのページの内容を基に問題がおきても一切責任は負いません。

申請から取得までの期間(自分の場合)
約4ヶ月(オーストラリアで申請)

Skilled Migration Information Booklet

これは、申請方法が書いてある本で、移民局から10ドルぐらいで購入できます。www.immi.gov.auからもダウンロードできます。
この本は全て英語で書いてありますが、この本を読めないようであれば英語力が足りないと思いましょう。永住権取得には大抵、ある程度の英語力が要求されます。そして、この本を最初から最後まで読めば申請は簡単です。それでも不安で、お金のある人は移民代理人に頼みましょう。自分が問い合わせたところはビザの申請料も合わせて約5000ドルでした。

車関係、お肉屋さん、看護婦はもちろん、会計士、デザイナー、ホテルのマネージャー、秘書、パン屋さんなどなど、10ページにもわたって、ずらーっと技術職リストが載っているので永住したいけど、諦めているひとは一度リストを見てみたら、意外と自分の職種が載っているかもしれません。


*オーストラリアでは職の無いパイロットが1万4千人以上といる理由から、現在(2004年6月)航空局が移民局にパイロットを職業リストからはずすように要請しています。パイロットがリストからはずされることが決まれば、すでにビザの申請していてもビザの取得は不可能になるようです。このように、突然リストからはずされることもあります。

最低必要条件

年齢45歳以下
技術職に必要な英語力
資格
所持している資格がリストに載っていること
職歴(オーストラリアの資格を取得後6ヶ月以内に申請する場合は職歴が免除されます)
オーストラリアの職種を取り扱う機関で(パイロットの場合は航空局)の技術評価
申請料

カテゴリー(自分の場合)

Skilled Independent Overseas Student
自分で金を出して(奨学金などではなく)学費を払っている留学生
2年以上オーストラリアの学校に行っていなくてはいけません。(2003年4月頃の移民法改正)

ポイントテスト

職種など、自分の持っている技術で移民する場合は、ポイントテストというものがあります。
合格点は申請のカテゴリーによって、110点から115点(移民法改正されれば変更されます)。
点数の配分は、
職種、年齢、英語力、職歴、学歴、資格などに別れています。

必要書類

書類は全て原本ではなく、コピーを送ります。しかし、そのコピーは本物と相違ない事を決められた人に署名で証明してもらわなくてはいけません。証明できる人は、Justice of the Peace(治安判事)、パースでは、警察署の下にいました。宣誓管理官などです。だれでもいいからサインしてもらえばいいというわけではありません。電話帳(white page)で、Justice of the Peaceで調べればどこにいるかわかります。

申請書 Information Booklet に付いてきます。
学校の卒業証明 卒業式からではなく、コース終了日から6ヶ月以内に申請しなくてはいけません。
技能証明書 専門職技術がオーストラリアで通用するものかどうかを証明する為に決められた機関に審査してもらい、証明書を発行してもらわなくてはいけない。オーストラリアで資格を取得した場合も必要となる。
専門技術を利用して永住権を申請するには、この審査は必ず必要となる。
無犯罪証明 日本の物とオーストラリアの物。日本のものはオーストラリアからだと領事館で申請でき、2ヶ月ほど掛かります。オーストラリアのものは数週間です。日本の証明は、封筒を開けると無効になるので、気をつけて下さい。この書類のみ、封筒のまま開けずに原本を送ります。
健康診断 健康診断は移民局に定められたところで受けたものしか認められません。エイズのHIV検査なども行うので結果がでるまで数週間かかります。
英語力証明 上級の第二教育(多分専門学校以上の授業をすべて英語で受けた場合は英語力を証明するための試験は必要ありませんが、それでも英語テストを受けてもらうかどうかは移民局の判断です。英語力の目安としてはIELTSで最低5点(10点満点のテスト)です。
出生証明 出生証明は、戸籍謄本を移民局などの認められた機関で英語約してもらいます。
健康保険 オーストラリアに居る間(申請中)、保険をかけておかなくてはいけません。そして、その証明(保険会社からの手紙や、領収書)などを保険に加入している証明として送ります。

永住権取得のきっかけ

18歳でオーストラリアに渡ったとき、こっちで仕事があればだれでも自由にオーストラリアで生活できるものかと思っていた。学生ビザで約4年、ワーホリで1年、観光何回かに分けて1年ぐらいしぶとく居残ったが、ビザはいつか期限が切れ、日本へ帰国、また違うビザで戻ってくるという繰り返しだった。永住権の取得は難しいと聞いていたので、オーストラリア人と結婚でもしなければそう簡単に取れるものではないと思っていた。

とりあえず、オーストラリアに居残るにはビジネスビザしかないと思い、仕事をなんとかして見つけることに専念した。しかし、オーストラリアで資格を取得しても仕事をくれと言って簡単に外国人に仕事をくれる会社は殆ど無い。特にパイロット業界。あると言えば、免税店や、日本語関係。

ある日、こっちの日本人向け雑誌を見ていると、ビザ相談初回無料の文字が。ビジネスビザについていろいろ聞いてみようと、さっそく言って見ると履歴書みたいなものを書かされ、それを提出すると、あなたはかなりの確立で永住権が取れるわね。と言われてびっくり。えっ?今、永住権って言いました?と聞き返しそうになった。とういうわけで、ビジネスビザのことを聞こうとしただけなのに、永住権が取れるかもしれないということがわかって、その日は喜びがとまらない。しかもその後に友達を空港まで送りに行ったので、自分の中では、永住権=エアラインパイロットパイロットへのチャンスでカンタスのカンガルーにみとれてしまった。

さて、まず最初の壁はいつもと同じ、金。そこの移民代理人に頼むと5000ドル掛かると言う。まあ5000ドルなら日本へ帰ればたったの2ヶ月で溜まるだろうから、いつもほど心配ではなかった。

次の壁は職歴。パイロットの資格で永住権を申請するのだが、職歴が18ヶ月の間に12ヶ月の経験が必要となる。それか、オーストラリアで資格を取得した場合は、6ヶ月以内に永住権の申請をすれば職歴が免除される。困ったことに自分はどっちも足りない。なんだよ、知ってたらパイロットの免許取ってすぐに申請してたのに。と言っても、もう遅い。どっちにしてもその申請する職種の飛行教官という資格の有効期限が切れていたので、資格を更新してから6ヶ月以内でも申請可能であるかどうかということに賭けようと思った。

ということで、条件のひとつである、英語力のテスト、IELTSを受ける為に英語学校に通うことにした。貯金の残高が確か800ドルぐらいしかなかったのに、500ドルぐらいを授業料として支払ってしまった。生活費残りたったの300ドル。フリアコ(掃除の代わりに宿代ただ)していたので、金の減りはゆっくりだったので、なんとか生き延びることはできた。(このときの生活の様子は大学留学のページで紹介)
英語学校ではいきなり一番上のクラスに入れられたが特に英語力が伸びた気もしないままお金がなくて延長もできずに終わってしまった。勉強になったと言えば、名詞とか副詞とかを英語でなんと言うか。結局、大学を卒業したのでIELTSは受けずに済んだ。こっちのpost secondary(多分、専門学校や短大などのことだろうか)の授業をすべて英語で受けた人はIELTSを受けなくて良いこともある。

同じ頃、シンガポール航空自社養成施設のマネージャーに言われた、大学の学歴を取得する事も考えていた。というのも、オーストラリアの大卒の資格でも、勉強した内容が移民職業リストに載っている職種に関係していれば永住権の申請ができる。しかも、自分の場合はすでに飛行機の資格を持っているのでいくらか大学の授業を免除される。でもやっぱり問題は金。学費の手配の方法で考え出した答えは、日本へ帰って2年ぐらい働くのが一番てっとり早いだろうと思い、その考えが一番の有力候補だった。しかし、彼女のマキが離れ離れになったら寂しいと言う。う〜ん確かに。日本へ帰らずに金の手配ねえ。観光ビザじゃ働けないし。やっぱり飛行教官の資格更新が職歴免除になるかもしれないということに賭けて、大学は永住権を取得してオーストラリア人になってオーストラリアの国に金を借りて行こうと考えていた。

でもどっちにしてもビザの申請料を手配しなくてはいけない。日本へ数ヶ月帰ろうか考えているある日、昔からよくしてもらっている中田さんと電話で永住権取得が可能だけど金をどうするか考えてるんですと話しをすると、30万ぐらいだったら貸してくれると言って頂いて、遠慮なくお借りすることとなった。いやー、でも家族以外の人から何十万も借りるのは初めてのことで、とてもとても気が引けた。永住権はこれからの自分の目標に絶対必要なものだと思いながらも、中田さんに口座番号を教えてる時の自分がなんだかはずかしいと言うか、ずうずうしいと言うか、遠慮したいのに遠慮したくないと言うか、なんだかもやもやする初めて経験する気持ちだった。

親に、オーストラリア人になると国が学費を貸してくれて、フルタイムの仕事に就くまで返金しなくて良いと言う制度があるという話しをすると、日本でも金を借りれるかもしれないと言われ、とりあえず、大学に申請書を出して、日本からの融資を待った。

大学からの入学許可が届き、なんとかなると思いながらも心配だったが、無事、学費の支払い期日までに無事融資を得ることができ、25歳にして大学生活が始まった。

ということで、学生ビザが降りたので寿司バーで働き、なんとか学費以外の費用は稼ぐ事ができ、食事もご飯に塩だけや、キャベツと小麦粉だけのお好み焼きよりはいい物を食べれるようになった。中田さんにお借りした30万円は、やっぱり気が引けてさっそく返金することにした。

大学生活の様子はこちらから

そして、無事大学も単位を落とすこと無く卒業して永住権を夢見て約2年半にしてついに申請まで辿り着いた。
大学終了数ヶ月前から永住権申請情報冊子(移民局で当時$10で購入可)を購入して最初から最後のページまで片っ端からすべて読んで必要書類をそろえ始め、申請方法を確認しながら申請に備えたら、どうってことない。難しい難しいってみんないうけど、申請の仕方自体はちゃんと読めばぜんぜん難しいものではない。代理人に5000ドルも払わなくてよかった。まあ、でもそろえる書類とか結構手間が掛かるので、5000ドルぐらいの仕事かなと思えば納得は行く。



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