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西オーストラリア、パース
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パース→ダーウィン(自転車)

旅行手段  自転車
メンバー  自分ひとり
旅行日数  57日
走行距離  4662.7キロ

7月19日
から
7月25日
7月26日
から
8月1日
8月2日
から
8月8日
8月9日
から
8月15日
8月16日
から
8月22日
8月23日
から
8月29日
8月30日
から
9月5日
9月6日
から
9月7日

アデレード→パース(車)パースダーウィン→ケアンズ(ヒッチハイク)ケアンズ→パース(バイク) 

     

1998年7月12日(日) 出発前夜

今日で2ヶ月の楽しかったパース生活ともお別れ。明日、ついにパースを旅立つ事にした。今日は最後のパースの夜、みんなで飲んだ。でも、明日は早朝に出発の予定なので12時頃ねた。今日は宿のオーナーもいない、ルームEのあいてるベッドに寝た。やる気満々何の不安もない。これからすごい事をやろうとしているという自信でいっぱいだ。ルームEにいる日本人の女の子が「できんのかぁ?」と言った。絶対ダーウィンまでこぎ続けてやる!


7月13日(月) 牛に狙われる

今日は皆で見送ってくれた。今まで、何人もここを去っていく友達を見送ったが、ついに自分が見送られる事になった。
さて、いざ出発。でもその前に、タイヤの空気をチェック。荷物が思ったより重いので、もう少し空気を入れておこうと思い、空気を入れようとしたら空気が入らない。いきなりトラブル発生。近くのサイクルショップまで、ちょっと値のはる新しい空気入れを買いに行った。
さあ、今度こそ出発。バックパックを背負って、テント、マットと毛布を2枚はさんだ寝袋を荷台に積んでヘルメットをかぶって自転車をこぎ始めた。オーストラリアでは自転車に乗る時にヘルメットをかぶらなくてはいけない。邪魔くさい。そして通常は車道を走るというのがルールらしいけど、自転車と歩行者が歩道でぶつかるより、車と自転車がぶつかるほうが危険だと思うんだけど。

出発して、まだ10キロも走ってないのに息が切れてきた。背中の荷物が重すぎる。このままじゃぜんぜん先に進めない。荷台に乗せようとしたけど、後ろが重すぎて前輪が浮くし、ぐらつくし、いい感じに荷物が落ち着かない。30分ぐらい、いろいろ考えて改良に改良を重ねてやっと落ち着いた。チャリダー(ワーホリ仲間のあいだでは、チャリで旅する旅人はチャリダーと呼ばれている)は思っているより辛い。ちょっとそこまで散歩に行ってくるって感じで出発したけど大丈夫かな。とりあえず走るしかないか。
ひたすら走った。思ったより早く町の外に出た。みんなどんな所にテントを張るんだろうと、寝床をを探しながら走った。両脇には牧場、真ん中を通る片側一車線の国道の脇をのんびり走った。

初日にしていきなり雨が降ってきた。仕方ないので、レストエリア(車を止めるスペースとごみ箱しかない小さな空き地)でテントを張って野宿をすることにした。後ろには牧場。テントを張っていて、ぱっと後ろを振り返ると、さっきまでどこにもいなかった牛がすぐ後ろの柵越しにいっぱい集まってみんなで興味深そうにこっちを見ていた。近寄ってくる足音も何も聞こえなく、振り返ったら突然後ろにいたので驚いた。

さて、飯の時間。今日はもう水が600ミリリットルを切った。でも、食料は火と水を使わないと食えないものしか持ってない。さっき、非常食にもらったバナナチップを食い尽くしてしまった。明日の飲み水をとっておかなくてはいけないので、スパゲティーをほんの少しの水でゆでて半生で食った。チャリダーをなめていた。水も食料もちゃんと持っていくべきだった。初めてだよ、こんなに遠くまで自転車で来たのは。
真っ暗になってしまったし、何もやる事がないからもう寝よう(18時45分)。明日も頑張ろう。筋肉痛になりそうだ。

今日の走行距離・・・88.2キロ GIN GIN の町の近くのレストエリアで野宿。


7月14日(火) チャリダー虐待

今日は日の出とともに出発した。走って走って走りまくった。水を2リットル以上も飲んだ。たくさんの人が挨拶してくれたが、自分を追い抜いていく車のなかの一台から、空缶が自分めがけて飛んできた。やめてくれー。ああ、2日目にしてちょっとショック。道の脇には投げ捨てられたごみがたくさん。オーストラリアの汚い所をみてしまった。オーストラリアにも自分の事しか考えない人がいるんだ。

牛や羊を乗せている車とすれ違うとものすごい匂いがする。
ロードトレイン(最長50メートル以上もある、トレーラーを2つか3つつなげて走る大型牽引車)に追い越されると吸い込まれる。ちょっと恐いけど、風で引っ張ってくれるからいい。反対車線から来ると、向かい風で辛くなる。
今日は初めて上りと下りのグレハン(長距離バス)に出会った。
道で自然に生えていた小さなスイカを見つけた。食ってみたけど、すごく苦かった。

今日こそは、キャラバンパーク(キャンプ場)に泊まりたい。今日の目的地のロードハウス(ガソリンスタンド。コンビニ、レストランや宿泊施設があるところが多い)にキャラバンパークがなく、今日は目標より40キロもうわのせして、日が沈むまで走った。国道から横道にそれて7キロ。ずーっと上り坂、しかも砂利道。自転車をこぎ続けられなくて、歩いてチャリを押した。それもまた辛い。この重い荷物さえなければ・・・。
しかし、そこから見た景色は奇麗だった。ちょうど夕日が丘を照らして、丘が、青、緑、黄緑、ピンク、茶色に染まってて奇麗だった。
やっとキャラバンパークについた時には、もう暗くなりかけていた。9ドルもしたけど仕方ない。今日は水もあるし米を炊いた。こんなに激しい運動をしているのに、具のないスパゲッティーとか米だけではいけない。明日の朝はちゃんと食べよう。チャリダーって思った以上に大変だ。

寝る前に電話しようとしたら、エミュー(ダチョウに似た鳥、ダチョウの次に大きな鳥)が体をすりよせてくる。そう、ここのキャラバンパークはエミュー牧場でもある。押しのけてもよってくる。その、馴れ馴れしさが、気持ち悪い(このころはまだ汚さに慣れていなかった。今同じエミューにまたあったら人懐っこくて可愛いだろうなあ)。結局、エミューに邪魔され、電話できなかった。野生のエミューなら足を縛って歩けなくしてやるのに。まったく。

髪のブルーもとれた。ドンガラの町についたらまた染めよう。今日はもう歯磨いて寝る(19時25分)。

今日の走行距離・・・131.3キロ エミュー牧場のキャラバンパークに泊まる

7月15日(水) エミューバーガー

今日は朝からエミューバーガーを食べた。昨日、電話の邪魔をしたと思われるエミューを見ながら仲間の肉を食う。エミューを見ながら食べるエミューバーガーはどの肉よりもおいしく思えた。最近ちゃんとした食事をしていなかったから、そう思っただけかもしれない。そして、店のおっさんにエミューバーガーをまけてもらった。

今日もまたまた長い上り坂を食らった。登って下って登って登って登って最後のほうなんか緩やかだけどずーっと登りっぱなし。1回だけすごく長い下り坂があって叫んだ。そして、最高速度の52キロを記録した。

せっかく町?村かな?に着いたのにキャラバンパークはなく、近くのレストエリアで寝る事にした。今日はまたスパゲッティーだ。たんぽぽらしき植物を発見し根っこを調理して食べてみたが、まずかった。明日はドンガラの町に着くと思うとうれしくてしょうがない。

今日の走行距離・・・99.2キロ ENEABAの近くの駐車場で野宿


7月16日(木) 思いがけない出会い

今日は朝食をガソリンスタンドで済ませ、いざ出発という時に、バックパックの中でヘアムースの流出事故を発見。ムースでまくり。今思えば、ムースなんか1回も使わなかった。

さあ、今日はドンガラの町まで80キロ、頑張るぞ。坂が緩やかなもののずーっと続くので辛い。
午後3時頃ドンガラに到着。キャラバンパークに泊まった。キャラバンパークのおばちゃんに自転車で旅してるなんてすごいねと言われた。まあね。

ドンガラはパースを出て以来の町らしい町だった。海が見えたが、茶色に濁っている。釣りをしたが全然釣れない。奇麗な夕日を見ていると突然プシュープシューと音がするのでイルカかなと思って海を除いてみた。すると、岩場からすぐのところで、アシカが泳いでた。あら珍しい。アシカさん、思いがけない感動をありがとう。そして、漁に失敗した俺は、フィッシュアンドチップスを食った。

明日は1日ここで休むつもりだ。YHA(ユースホステル、安宿)に行くかここのキャラバンパークにもう一泊するか考え中。ここは屋根はないけどプライベートの場所(テント)がある。YHAは屋根はあるけどプライベートの場所がない。明日決めよう。今日でやっと10分の1ぐらいの距離を走り終わった。
夜は、波の音は聞こえるし、星は奇麗だし、明日もここにとまる事にしよう。でも、YHAには遊びに行こう。今日は、明かりもあるし、ちょっと遅くまで起きていれそう。今は19時13分。なんだか明日の買い物が楽しみだ。

今日の走行距離・・・87.8キロ DONGARAのキャラバンパークに泊まる


7月17日(金)久々の休日

今日は、ドンガラで1日ゆっくりした。食料も買いたした。やっぱり寒いのでYHAに泊まる事にした。

ビーチで手紙を書いて、たぶんドンガラで一番高い所で夕日を見る計画を企んでいる。ちょっと寒い。今日は特に変わったニュースなし。今は午後4時22分。ちょっと早く来すぎてしまった。待っている間に色鉛筆で絵を描いた。なかなか日が沈まない。寒いからもう帰る事にした。昨日奇麗な夕日を見たし、飛行機から見る夕日にはかなわない。それにまたどこでも見れるだろう。

今日はここのYHAにあまり人がいない。6人部屋に一人かもしれない。イェイ。ここのYHAでパースで知り合った人のメッセージを発見。メッセージは自分あてじゃなかったものの、やる気が沸いてきた。その人も自転車で旅をしている。

明日はジェラルトン。頑張るぞ。いろいろ買い物をしないと。コーラルベイとエクスマウスはダイビングのライセンスを取ってから行く事にしよう。また、西側はバイクか車でこよう。今回はダーウィン一直線だ。

ドンガラのユースホステルに宿泊

7月18日(土) 大都会?ジェラルトン

今日はジェラルトンへ向けて旅立った。朝、雨が降ってたがすぐやんだ。べジマイト(しょっぱい野菜ジャム?のようなもの)&チーズのサンドイッチを食べ出発したが、チャリダー始まって以来の強い風。坂は少ないものの、下り坂でもこがないと進まないくらいの風で腹が立った。チャリをこいでいる時に羊にメェーと言って返事が返ってこないので、『挨拶ぐらいちゃんとしろー』 と叫んで、一人で怒っている自分がちょっと寂しく思えた。自分を追い越していく車にも叫んでみた。周りには誰もいないので叫びたい放題だ。
途中、地面に寝そべるように生えている、やる気のない木を何本もみた。
雲行きが怪しい。逃げても逃げても雲が追ってくる。遂に雨が降ってきた。大雨に濡れたが、宿に着いたので良かった。

今日は頑張った。ここジェラルトンは思ってた以上に都会だ。後から知ったが、西オーストラリア州で3番目に大きな町らしい。
今日の宿はバタビアバックパッカーズ。今まで訪れた人の写真がたくさんはってある。自転車で旅してる人も結構いる。ここは昔、病院だったらしい。ひじょうに広いが、泊まってる人は少なく寂しい。パースで知り合った友達はみんなもう行ってしまったのかと思うと寂しい。カズヤと言う日本人と出会った。彼はここで英語を勉強している。長く住んでいる人しか知らない隠された卓球台を出して卓球をする。そのあとバーに飲みに行った。
カズがジェラルトンで一番有名な日本人知ってますか?と聞くので、自分ですとでも言うのかと思ったら、40年以上もオ−ストラリアにすんでいる有名なおばあちゃん、キヨさんの話をしてくれた。よく、食事に誘われるらしく、明日も誘われてるらしい。とても興味深い。一緒に連れて行ってくれないかな。


今日の走行距離・・・70.3キロ バタビアバックパッカーズに泊まる。


地面に寝そべるように生える木

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