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9月6日(日) 移動式住居
今日の朝、4時30分頃、誰かが一生懸命テントを掘っている音がした。モグラか?
なんとか腹の調子も良くなった。また、水であたるのは嫌だから、1.5リットルの水を3本買った。
レストエリアで、おっさんがレモネードをくれた。おっさん、ありがとう。おっさんと少しだけ話をした。おっさんは、キャンピングカーに住んでいる。キャンピングカーには、トイレ、シャワー、レモネード、コーラなど、何でもついている。ずーっとエアフォースにいたらしく、いろいろ作っていたそうだ。おっさんのこの愛車も、自分で改造したんだって。家もあるけど、全部貨しているらしい。
途中、ドロシーとトムが止まってくれて、ドリンクをくれた。
アデレードリバーを越えた所で久々のパンク。
次のレストエリアでまたさっきのおっさんと再会した。そして、コーラをもらった。
ちょっと休むだけのつもりが、オアシスを発見してしまった。小さなジャングルのようだ。水溜まりもあり、川も流れている。初めてオーストラリアの川で泳いだ。魚も泳いでて、まるで作ったような場所だ。上では鳥が鳴き、木に咲いている花の匂いがする。ああ、いい日だ。晴れてればもっといいんだけど。曇りで、時々パラパラと雨が降ってくる。ここが気に入ったので今日はここに泊まる。最後の最後に気に入った場所を発見した。
おっさんは少し無口だけど、いい人っぽい。おっさんと言うよりおじいちゃん。ほとんど一生、軍隊で過ごしたと言っていた。日本と戦争してたのに、今こうして仲良くしている事がすばらしい。おっさんは何も言わずにデザートをくれて、そのあと、コーヒーを入れてくれた。おれは、きっと短い間だから寂しくないけど、おっさんは、ひとりで3年もキャンピングカーで生活して寂しくないのかな?
もうすぐそこはダーウィンだから、きっと知らない人はここを通りすぎてとっととダーウィンまで行ってしまうんだろう。もったいない。
最後のオアシスでおっさんと一緒に泳ぐ
今日は最後の夜だと思うとうれしいようで、ちょっと寂しい。
今日の走行距離・・・105.8キロ レストエリアで野宿。
9月7日(月) ゴール 途中、昨日のおっさん(ジム)が止まってくれて、レモネードをくれた。この辺には第二次世界大戦時の飛行場がたくさんあり、たくさんあるねとジムに話したら、『昔、日本軍がたくさん爆弾落としたんだ』と冗談まじりに言われた。今だからこんな事言えるけど、当時は殺すか殺されるかで、平和ってすごいなと思った。 ついにWELLCOME DARWINの看板が見えた。やっと着いた!と思ったけど、その看板からダーウィンの中心街までが遠かった。せっかくビールを買ったのにぬるくなちゃったよ。 やっとYHAに到着して、チャリに抱き着いた。よく頑張った。チャリにビールをかけてやりたかったが、自転車置き場がプールサイドにあって、ぼろぼろの穴の空きまくったTシャツをきて、裸足でいる薄汚い自分をみんなが見ているのでやめた。 YHAには、たかことこうじがいて驚いた。ダーウィンは聞いていた以上に都会だ。 とりあえず、体をきれいにして、普通の格好をして、頭を青くして町に出た。町を歩いているとブルームで会った、ひげ君と再会した。 夜はこうじ、たかこ、ひげくんとかと一緒に飲んだ。 夜中、隣のバッパーに行ったら、パースで会った、国語の先生と再会してびっくり!先生の車に乗って、みんなでドライブに行った。ダーウィンの海に着いて、真夜中の海で自分だけ服を着たまま泳いだ。ダーウィン到着、うれしくてしょうがない。 あー、今日やっと終わった。この達成感は最高だ!かなり自分に自信がついた。 今日の走行距離・・・93.2キロ DARWIN YHAに宿泊 |
第二次世界大戦の滑走路 “ダーウィンへようこそ”の看板 |
総走行距離・・・4662.7キロ
旅はまだまだつづく
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